こんにちは!
今日は138回検定試験で出題可能性の高い「直接原価計算 問題No.3」の解き方をマスターしましょう!
問題
X製作所では、製品Aを製造・販売している。次の資料にもとづいて、答案用紙に示されている全部原価計算による損益計算書と直接原価計算による損益計算書を完成しなさい。ただし、同製作所では加工費を生産量にもとづいて予定配賦し、すべての配賦差異を当期の売上原価に賦課している。
【資料】
1 予定生産量(100個)における加工費予算
変動加工費 200,000円
固定加工費 100,000円
2 実際製造原価
原料費(変動費) 1,000円/個
変動加工費 2,000円/個
固定加工費 100,000円
3 実際販売費及び一般管理費
実際販売費 600円/個
固定販売費 23,000円
一般管理費(固定費) 85,000円
4 実際生産量・販売量
当期製品生産量 95個
当期製品販売量 95個
(注) 期首・期末に製品と仕掛品は存在しない。
5 実際販売価格 10,000円/個
解答・解説
全部原価計算による損益計算書
売上高を計算します。実際販売価格10,000円/個に当期製品販売量95個をかけて求めます。
1 00 00 × 9 5 M+
950,000
売上原価を計算するため問題の資料から1個あたりの製造原価を出し、当期製品販売量をかけて売上原価を求めます。
4 00 0 × 9 5 M-
380,000
配賦差異を求めます。
固定加工費は1個あたり1,000円です。
100個の生産を予定していたのに、実際には95個しか生産できなかったため、5個分(95個-100個=-5個)、つまり5,000円分不利差異が発生します。不利差異は費用が増えるよう売上原価に加算します。
1 00 0 × 5 M-
5,000
MR
565,000
販売費:実際販売費 600円/個×95個+固定販売費 23,000円=80,000円
一般管理費(固定費) 85,000円
をそれぞれ求め記入します。
6 00 × 9 5 + 2 3 00 0 M-
80,000
8 5 00 0 M-
MR
400,000
直接原価計算による損益計算書
売上高を計算します。実際販売価格10,000円/個に当期製品販売量95個をかけて求めます。
1 00 00 × 9 5 M+
950,000
変動売上原価を計算します。
原料費(変動費)1,000円/個と変動加工費 2,000円/個の合計に、当期製品販売量をかけて求めます。
3 00 0 × 9 5 M-
285,000
MR
665,000
変動販売費:600円/個×95個=57,000円
固定費:固定加工費100,000円+固定販売費23,000円+一般管理費(固定費) 85,000円=208,000円
をそれぞれ記入します。
6 00 × 9 5 M-
57,000
MR
608,000
1 0 00 00 + 2 3 00 0 + 8 5 00 0 M-
208,000
MR
400,000
まとめ
出題可能性が高いところになりますので、計算の仕方をしっかり押さえておきましょう。
また、このあと136回の第5問を解くと効果的です。
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