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【日商2級】簿記2級 直接原価計算・CVP分析問題No.2 解説【2級工業簿記過去問】

こんにちは!

今日は138回検定試験で出題可能性の高い「直接原価計算  問題No.2」の解き方をマスターしましょう!

問題

X社では、製品Aを製造・販売している。次の資料にもとづいて、設問に答えなさい。

【資料】

1 販売単価 3,000円

2 1個当たり変動費 2,000円

3 固定費

  固定製造間接費 1,200円

  固定販売費および一般管理費 500円

4 金額はすべて実績値であり、第1期・第2期とも条件は同じである。

5 製造間接費は各期の実際生産量にもとづいて配賦する。

6 生産・販売状況

  第1期 第2期
期首製品在庫量 0個 0個
当期製品生産量 10個 12個
当期製品販売量 10個 10個
期末製品在庫量 0個 2個
 
設問1 直接原価計算による損益計算書の場合、第1期の貢献利益、営業利益はそれぞれいくらか。
設問2 全部原価計算による損益計算書の場合、第1期の売上総利益、営業利益はそれぞれいくらか。
設問3 直接原価計算による損益計算書の場合、第2期の貢献利益、営業利益はそれぞれいくらか。
設問4 全部原価計算による損益計算書の場合、第2期の売上総利益、営業利益はそれぞれいくらか。

損益計算書では、売上高から売上原価を引いて、売上総利益や営業利益を求めます。

売上高は製品が売れた金額、売上原価は売れた製品分の売上原価の金額となるので、何個売れたかを把握することが重要です。

売上高=販売単価×当期製品販売
売上原価=1個あたり売上原価×当期製品販売

でそれぞれ求められます。

設問1解答・解説

設問1 直接原価計算による損益計算書の場合、第1期の貢献利益、営業利益はそれぞれいくらか。

第1期 売上高 販売単価3,000円×当期製品販売量10個=30,000円

売上高から変動費を引いたものが貢献利益です。

第1期 変動費:1個あたり変動費2,000円×当期製品販売量10個=20,000円

第1期 貢献利益:30,000円-20,000円=10,000円

 3   00     ×   1   0   M+ 

 2   00     ×   1   0   M- 

 RM 

10,000

営業利益は貢献利益から固定費を引いて求めます。

固定費合計は固定製造間接費1,200円+固定販売費および一般管理費 500円で1,700円なので、

第1期 営業利益:10,000円-1,700円=8,300円

(上に続けて)

 1    00     00   M- 

 RM 

8,300

設問2解答・解説

設問2 全部原価計算による損益計算書の場合、第1期の売上総利益、営業利益はそれぞれいくらか。

第1期 売上高 販売単価3,000円×当期製品販売量10個=30,000円

売上高から売上原価を引いたものが売上総利益です。

全部原価計算なので売上原価には変動費と固定費の両方を含みます

問題資料より

1個当たり変動費は 2,000円です。

固定製造間接費総額は 1,200円でこれを当期製品生産量10個で割ると、1個あたり固定費は120円と求められます。

第1期 売上原価:(1個あたり変動費2,000円+1個あたり固定費120円)×当期製品販売量10個=21,200円

第1期 売上総利益:30,000円-21,200円=8,800円

 3   00     ×   1   0   M+ 

 2   00      1   2   0   ×   1   0   M- 

 RM 

8,800

営業利益は売上総利益から固定販売費および一般管理費を引いて求めます。

第1期 営業利益:8,800円-500円=8,300円

(上に続けて)

 -    00   = 

8,300

まとめ 第1期は生産した製品すべてが売れ、売れ残りがないため、直接原価計算方式でも全部原価計算方式でも営業利益は同じになります。(8,300円)

設問3解答・解説

設問3 直接原価計算による損益計算書の場合、第2期の貢献利益、営業利益はそれぞれいくらか。

第2期 売上高 販売単価3,000円×当期製品販売量10個=30,000円

売上高から変動費を引いたものが貢献利益です。

第2期 変動費:1個あたり変動費2,000円×当期製品販売量10個=20,000円

第2期 貢献利益:30,000円-20,000円=10,000円

 3   00     ×   1   0   M+ 

 2   00    ×   1   0   M- 

 RM 

10,000

営業利益は貢献利益から固定費を引いて求めます。

固定費合計は固定製造間接費1,200円+固定販売費および一般管理費 500円で1,700円なので、

第2期 営業利益:10,000円-1,700円=8,300円

(上に続けて)

 1    00     00   M- 

 RM 

8,300

設問4解答・解説

設問4 全部原価計算による損益計算書の場合、第2期の売上総利益、営業利益はそれぞれいくらか。

第2期 売上高 販売単価3,000円×当期製品販売量10個=30,000円

売上高から売上原価を引いたものが売上総利益です。

全部原価計算なので売上原価には変動費と固定費の両方を含みます

問題資料より

1個当たり変動費は 2,000円です。

固定製造間接費総額は 1,200円でこれを当期製品生産量12個で割ると、1個あたり固定費は100円と求められます。

第2期 売上原価:(1個あたり変動費2,000円+1個あたり固定費100円)×当期製品販売量10個=21,000円

第2期 売上総利益:30,000円-21,000円=9,000円

 3   00     ×   1   0   M+ 

 2   00      1    0   ×   1   0   M- 

 RM 

9,000

営業利益は売上総利益から固定販売費および一般管理費を引いて求めます。

第2期 営業利益:9,000円-500円=8,500円

(上に続けて)

 -    00   = 

8,500

まとめ 第2期は生産した製品12個のうち10個が売れ、2個売れ残りました。直接原価計算方式では固定製造間接費1,200円がすべて引かれるのに対して、全部原価計算方式では固定製造間接費は売れた10個分1,000円だけ引かれるため、営業利益は2個分(200円)異なります。(直接8,300円に対し、全部は8,500円)

出題可能性が高いところになりますので、計算の仕方をしっかり押さえておきましょう。

このあと134回の第5問を解いてみましょう。

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