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手形の裏書と保証債務【日商簿記2級第135回過去問解説】

仕訳問題を解くとき問題文を全部読んでいませんか?

長い問題文を全部丁寧に読んでいたのでは時間がかかってしまい、かえってポイントがぼやけてしまいます。

問題文は全部丁寧に読む必要はありません。

仕訳に必要なキーワードだけを拾い読みしていけばいいのです。

問題文からキーワードをひろう練習を、過去問をアレンジした問題でやってみましょう。

第135回日商簿記2級仕訳問題4

でマークした部分をもとにどんな仕訳になるかを考えます。

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キーワード

問題文からキーワードを拾っていくとまず、「仕入れ」があります。

仕入⇒費用費用の発生借方

ですから

(借方) 仕 入 100,000
    (貸方) 
 

さらに「受け取っていた約束手形¥60,000を裏書譲渡し」より、

受け取っていた約束手形⇒受取手形⇒資産

…約束手形…を裏書譲渡し⇒資産の減少貸方

(借方) 
    (貸方) 受取手形 60,000

残額は掛けとした。

仕入代金の後払い⇒買掛金⇒負債負債の増加貸方

(借方) 
    (貸方) 買掛金 40,000
 
ここまでは、よくある営業取引の処理なので大丈夫でしょう。ちょっとだけ変わっているとすれば次の「手形額面の2%を保証債務にかかわる費用として計上した。」ですね。
手形を裏書譲渡した場合は、その手形の譲受人が支払えない場合、もともと手形を持っていた自分に請求がくる可能性があります
そのような、もしかしたら負うかもしれない債務を計上し同時に費用を計上します。
保証債務にかかわる費用⇒保証債務費用(勘定科目群から探します。)⇒費用費用の発生借方

(借方) 保証債務費用 1,200
    (貸方) 

保証債務⇒負債負債の増加貸方

 

(借方) 
    (貸方) 保証債務 1,200

 

 

以上の仕訳をすべて合わせると

解答

(借方) 仕 入 100,000
    (貸方) 受取手形 60,000
    (貸方) 買掛金 40,000
(借方) 保証債務費用 1,200
    (貸方) 保証債務 1,200

 

となります。

問題文を掲載します。

どのような仕訳になるのか、もう一度考えてみましょう。

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まとめ

いかがでしょうか?

試験本番は時間も限られているので、わかるところから書いていくのが鉄則です。

保証債務について知らなくても、勘定科目群から探して答案用紙を埋めていきましょう。

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