未着品売買の解き方【日商簿記2級・仕訳過去問の解き方特商】

こんにちは！

今回は日商2級でよく出題される「未着品売買」の解き方をマスターしましょう！

未着品とは

場所が遠く離れた取引先から商品を仕入れる場合、商品の到着前に受け取る貨物引換証や船荷証券を貨物代表証券と言います。

貨物代表証券を受け取ったとき、運送中でまだ受け取っていない商品を未着品として借方に仕訳を行います。未着品は、商品を受け取る権利を表します。

貨物代表証券を受け取ったとき

商品到着に先立ち貨物代表証券を受け取ったときの処理です。

取引1：当社は遠方の仕入先から来月末到着予定で商品￥1,000を仕入れ、貨物代表証券を受け取り、代金は掛けとした。

貨物代表証券を受け取ったので、未着品を借方に記入します。

• 貨物代表証券⇒未着品
• 未着品⇒資産
• 貨物代表証券を受け取った。
• 資産の増加＝借方

(借方)　未着品　1,000
　　(貸方)　

買掛金を計上します。

• 買掛金⇒負債
• 負債の増加＝貸方

(借方)
　　(貸方)　買掛金　1,000

解答(借方と貸方を合体)

(借方)　未着品　1,000
　　(貸方)　買掛金　1,000

商品が到着し引き取ったとき

商品が到着し、貨物代表証券と引き換えにそれを受け取ったときの処理です。

取引2：商品が到着し、貨物代表証券と引き換えに商品を受け取った。なお、引取費用￥100は現金で支払った。

• 貨物代表証券⇒未着品
• 未着品⇒資産
• 貨物代表証券と引き換え
• 資産の減少＝貸方

(借方)　
　　(貸方)　未着品　1,000

• ￥100は現金で支払った
• 現金⇒資産
• 現金で支払い
• 資産の減少＝貸方

(借方)　
　　(貸方)　現　金　100

• …商品を受け取った。なお、引取費用￥100…
• 仕入⇒費用
• 仕入に引取費用を含める
• 費用の発生＝借方

(借方)　仕　入　1,100
　　(貸方)　

解答(借方と貸方を合体)

(借方)　仕　入　1,1000
　　(貸方)　未着品　1,000　
　　(貸方)　現　金　100

商品到着前に貨物代表証券を売り渡したとき

商品到着を待たずに、貨物代表証券を売ってしまうことがあります。

取引3：貨物代表証券￥1,000(原価)を￥2,000で得意先に売り渡し代金は現金で受け取った。貨物代表証券の原価￥1,000を未着品勘定から仕入勘定に振り替える。

• 貨物代表証券を…売り渡した
• 未着品売上⇒収益
• 収益の発生＝貸方

(借方)　
　　(貸方)　未着品売上　2,000

• 現金で受け取った
• 現金⇒資産
• 資産の増加＝借方

(借方)　現　金　2,000
　　(貸方)　

• 未着品から仕入に振り替え
• 未着品⇒資産
• 資産の減少＝貸方
• 仕入⇒費用
• 費用の発生＝借方

(借方)　仕　入　1,000
　　(貸方)　未着品　1,000

解答(借方と貸方を合体)

(借方)　現　金　2,000
　　(貸方)　未着品売上　2,000
(借方)　仕　入　1,000
　　(貸方)　未着品　1,000

商品到着前に貨物代表証券を受け取ったら未着品です。

イメージを持てるようにしておきましょう。

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