今週のお題「自由研究」
簿記の勉強方法といっても、検定試験受験を前提とする場合と試験が目的ではなく教養を身につけたり仕事に役立てるためという動機も考えられます。前者は後者を含む場合が多いので、ここでは検定試験受験を前提として考えます。
通学か通信か独学か
まず勉強のスタイルとして、学校に通って勉強する(通学)のと教材は送ってもらい自宅や図書館で勉強する(通信)と、学校には通わず自分で考えて勉強する(独学)の3つに大きく分けられます。
結論から言えば、一番効率よく効果がある(つまり短期間で合格できる)勉強スタイルは通学です。
自宅や職場のそばに専門学校や塾があるようなら、通学で勉強するのが一番合格可能性を高くできるためおすすめです。
通信や独学は、場所や時間の制約で通学できない場合に検討される代替手段と考えられます。
通学のメリット・デメリット
通学の場合、講義や授業があります。
学習内容はテキストに全部書いてあるので、もしテキストを読むだけで全部理解できるなら、講義や授業は必要ないということになります。
ただ、テキストに書いてある説明は必要最低限のものであることが多く、それを読むだけで試験で使えるレベルまで理解することは難しいというのが実情です。
つまり、学習内容を理解するといっても、テキストを一読して「わかった」と思うだけでは足りません。そうではなくて、試験で使えるレベルまで理解を高める必要があるのです。
特に簿記の場合は、試験で計算問題が出題されます。
計算問題の場合、数値が同じ問題が出題されることはないため、知識を暗記するというスタイルではほとんど役に立ちません。簿記に関する知識を覚えるのではなく、計算の方法やパターンをマスターしなくてはなりません。
つまり簿記の場合には、計算の方法や問題の解き方のパターンを試験で使えるレベルまで理解しなければならないのです。
そして、計算の方法をマスターするといった場合、テキストにも一通りの説明は書いてあります。ですから、テキストを読みながら、計算の方法を理解することはできないことはありません。ただ、やってみればわかるのですが、計算の方法は文章を読むと理解するのに1時間かかったものが、先生の説明を聞きながらだと一瞬でわかったという性質のものが多いのです。つまり、計算方法を理解するためにテキストを読みながらやるというのは効率が悪いのです。
これが、通学が一番効率的に勉強できる一番の理由です。
他にも、通学であれば、
- わからないところを先生に質問できる
- 周りに受験生がいて勉強の刺激になる
- 授業開始時に毎回確認テストなどが実施され、やる気を維持できる
といったメリットがあります。
ただし、通学なので、
- 真夏の暑い中や、真冬の寒さが厳しい気候で通うのは疲れる
- バス代や電車代がかかる
- 移動時間が無駄である
- 講座の受講料がかかる
といったデメリットも考えられます。
ただ、移動時間中はスマホで勉強するとか、休憩時間にあてることができるといったことを考えると、それほどデメリットは感じられないかもしれません。
次回は、独学について考えてみることにします。
簿記の具体的な勉強ツールも用意しました。
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