こんにちは!
今回は日商2級でよく出題される「予約販売」の解き方をマスターしましょう!
予約販売とは
予約販売は、商品の発売前に予約金を受け取り、発売日に商品を引き渡す取引です。
予約受付時の処理
商品の予約を受け付けた段階では、次のように処理します。
取引1:当店は新商品の予約金として、代金全額¥10,000を受け取った。
- ¥10,000の受け取り⇒現金
- 現金⇒資産
- 資産の増加=借方
(借方) 現 金 10,000
(貸方)
(貸方)
この時点では、商品代金は受け取っていますが、商品の引き渡しを行っていないため、売上は計上できません。そこで前受金を計上します。
- 前受金⇒負債
- 負債の増加=貸方
(借方)
(貸方) 前受金 10,000
(貸方) 前受金 10,000
解答(借方と貸方を合体)
(借方) 現 金 10,000
(貸方) 前受金 10,000
(貸方) 前受金 10,000
これに似た会計処理として、3級で勉強した手付金を受け取ったときの仕訳があります。
次は商品を引き渡した場合です。
取引2:当店は予約を受け付けていた新商品のうち、完成した半分の商品を、予約者全員に送付した。
商品を引き渡したときの処理です。
商品を引き渡したことによって売上が計上されます。
ただし売上を計上できるのは、商品を引き渡した半分についてのみです。
逆にいうと、商品を引き渡すまでは売上が計上できないということになります。
- 売上⇒収益
- 収益の発生=貸方
(借方)
(貸方) 売 上 5,000
(貸方) 売 上 5,000
商品を引き渡したことによって、商品の引渡義務(前受金)が減少します。
- 負債の減少=借方
(借方) 前受金 5,000
(貸方)
(貸方)
解答(借方と貸方を合体)
(借方) 前受金 5,000
(貸方) 売 上 5,000
(貸方) 売 上 5,000
3級のこの問題もあわせて確認しておくと理解が深まります。
商品¥1,000を売り上げ、商品代金のうち¥100は注文時に受け取っていた手付金と相殺し、残額は掛けとした。 (日商簿記3級仕訳問題No.16)
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