こんにちは!
今日は出題可能性100%、精算表問題で必ず出題される「貸倒引当金の設定」をマスターしてしまいましょう!
図があるのでポイントが一目でわかりますよ。
必ず問われる決算整理仕訳
精算表問題では、決算整理仕訳を問う問題が必ず出題されます。
今回はその中から貸倒引当金の設定を取り上げます。
貸倒引当金の設定・まずはココを見よう!
貸倒引当金については、次のように問題文に資料があります。
そもそも貸倒引当金は何に対して設定するのかというと、受取手形や売掛金といった売上債権の期末残高に対して設定するものです。
そして、売上債権の期末残高というのはどこに書かれるかというと、答案用紙・左側の残高試算表ではなく、一番右側の貸借対照表に書かれることになります。
この受取手形や売掛金の期末残高が書かれる場所をしっかり覚えておきましょう。
受取手形・売掛金の金額が変化するかをチェック!
次に受取手形・売掛金の金額が変化しそうな資料がないかをチェックします。
たとえば未処理事項という資料がある場合、それを見てみると
と書かれていました。
得意先とは他人です。他人が振り出した約束手形は受取手形という資産として処理されます。
その受取手形が決済されるということは、その分受取手形が減るので、
3,500-500=3,000
というように500 減らし残高は3,000 となります。
売掛金は変わらないので、
期末残高は7,000でこのように記入されることになります。
期末残高に対して3%の貸倒引当金を設定する
期末残高がわかったら貸倒引当金を設定します。本問では、受取手形と売掛金の合計に対して3%の貸倒引当金となります。
計算すると、貸倒引当金は210(7,000×3%)となり、答案用紙に記入すると、
のようになります。
次に貸倒引当金の修正記入欄です。
貸倒引当金は貸方の科目であるということを確認します。
貸方 80 から貸方 210 に増加している点に注意してください。
貸方の科目なので、その金額を増加させるには貸方に仕訳をすればいいことになります。←ここがポイントです。
そこで、貸倒引当金の修正記入欄の貸方に130を記入し、
80+130=210 となるようにします。
最後に貸倒引当金とペアになる貸倒引当金繰入の借方に130を記入し、これは費用なので損益計算書の 借方にやはり130と書いて終わりです。
まとめ
というわけで、今回は貸倒引当金の設定について見てきました。
電卓でラクに解く方法と言っておきながら、暗算でやれば電卓なしでもできてしまいますね。
電卓の打ち方に特に変わったところはないので、キーの操作方法については今回は省略しました。
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