勘定科目パーフェクトリスト
突然ですが、勘定科目パーフェクトリストというのを作ってみました。日商3級で出題される勘定科目のポイントをまとめたものです。
試験直前にスマホから知識の確認をすることもできます。
受験生の皆さん、ぜひ一度ごらんください。
仕訳は一応できるようになったけれど…
受験生の方からよく受ける質問のに次のようなものがあります。
仕訳は一応できるようになったんですけど、制限時間内に解き終わらないんです。
解き方が悪いんでしょうか?
どうやったら早く解けるようになるんですか?
といった内容のものです。
簿記の基本は仕訳なので、仕訳が理解できるように勉強することはとても大切です。ただ、仕訳問題が解けるようになったからといってそれで安心してはいけません。なぜなら、検定試験には制限時間があるからです。
簿記検定試験は時間との戦いです。
日商3級であれば制限時間は120分ですが、2時間あるからといって決して余裕があるとは言えません。
よくよく話を聞いてみると、大抵の方は試験時間内に全部解き終わらなくても70点以上は取れているので、気にする必要はありません。
ただ、せっかく受験するのだから試験時間内に全部解き終えることができるようにしたいと思うのももっともですね。
そこで、解答時間を短縮する方法を一つご紹介したいと思います。
解答時間を短縮する方法
解答時間を短縮する方法は、ズバリ仕訳問題が早く解けるようになること、これに尽きます。
そんなの当たり前じゃないかと言われてしまいそうなので、早さのイメージを書いておくと
勘定科目を見ただけで条件反射で仕訳がスラスラ出てくる状態
どうですか?
できそうですか?
まだ勉強を始めたばかりなら、こんなの無理だよ…となってしまうかもしれませんが、大丈夫です。
なんとかなるもんです。
簿記3級の場合は、なんといっても第3問で出題される試算表問題、これは時間がかかります。
この第3問だけで多いときには30以上の取引がありますので、仕訳をしてさらに集計していくとどうしても時間がかかってしまいます。
集計作業を焦ってしまうと間違えてさらに焦る悪循環に陥る危険があるので、集計は慎重にやった方がいいです。ではどこで時間短縮すればいいのかというと、やはりひとつひとつの仕訳にかける時間を短くするしかないんですね。
そして、それはやれば必ずできます。
勘定科目パーフェクトリストの特徴
そんなことを考えながら「勘定科目パーフェクトリスト」を作ってみました。各勘定科目のポイントが簡潔にまとめてあるので、取引・仕訳が勘定科目ごとに確認できます。
気になる勘定科目をチェックしてみてください。
で、これを作りながら、一緒に次のような表も作ってみました。
3級で出てくる勘定科目同士のヨコのつながり(関係性)をまとめたものです。
もしかすると抜けがあるかもしれませんが、3級で出てくる勘定科目のほとんどが載っているはずです。
貸借対照表と損益計算書とありますが、一見関係がなさそうに見える勘定科目につながりをもたせることで、簿記の勉強がラクになります。
たとえば、資産と負債の科目には、
当座預金⇔当座借越
受取手形⇔支払手形
売掛金⇔買掛金
前払金⇔前受金
…
というようにペアになっている勘定科目がたくさんあります。
1つ1つバラバラに覚えるよりは、どういうペアがあるのかを意識しながら勉強することができれば、知識が有機的につながって記憶も確実になります。
ちなみに、この表はペアになる勘定科目がわかりやすいように私が並べ替えたオリジナルです。
「小口現金」などは、これがどういう場面で登場するかというと、日々の細かい支払の記録を付けることになるので、水道光熱費や旅費交通費や消耗品費と一緒に出てくることが多いのです。
問題をちゃんと読むことも大切ですが、「小口現金」と聞いただけで、費用の科目をいくつか思い出せれば、問題を解くときに有利になります。
さらに、資産の「仮払金」を見たら、簿記検定では「従業員が出張に行くときに旅費の概算額を渡しておいて、出張から帰ってから精算する」というパターンが良く出題される、今回も同じ流れに違いないとイメージすることができれば、試験に臨む気持ちもだいぶ楽になってくるのではないでしょうか?
このように、たとえば「現金」という勘定科目を見ただけで、どんなことをパッと思い出すことができるか、試験に関わる知識を思い出せれば強いのは間違いないわけです。
というようなことを考えながら、作ってみた「勘定科目パーフェクトリスト」。
気になる勘定科目をクリックしてパラパラ読み進めるだけで、簿記の実力が上がること間違いなし!
ぜひ一度ごらんください。